センションレポ:親を背負う生き方ってのもあるよね、という話②

前回の記事の続きです。

障害を抱えた親を背負うか、それとも親と離れて独立するか。

どっちつかずの状況を変えるには、どちらかを選ばなければならないのですが、大切なのは「自分らしいのはどちらか?」という軸で決めることでした。

で、私が選んだのは「親を背負って生きる」という覚悟を決める方でした。

今回はその続きです。

親を背負う覚悟を持った人は、どうやってパートナーを見つけるの?

答えはシンプル。

「両親のことも含めて、私を愛してくれる人を望む」

この意識で婚活すること。

両親ともどもよろしくね

根本先生曰く、意外とこれがうまくいくとのこと。

え~~?いや重いでしょ!背負うものが少ない人の方が求められるんじゃないの?

という顔をしている私を尻目に、先生はあるクライアントのエピソードを紹介してくれました。


家族を背負う覚悟を決めて婚活したら、スピード婚したクライアントの話

この方は「身体の弱い両親と、障害を抱えたきょうだいを私が背負う!」と覚悟を決めて、

「同じ市内に住んでて転勤なしの仕事をしていて(家族の近くにいる必要があるので)、彼女の家族を受け入れてくれる人」という条件で相談所で探したら、5人目くらいで条件に合う方と出会ったそうです。

で、夏に出会ってその年の冬に結婚。早い。

ここが私にはええ!?と思った部分なのですが、男性って女性ほどは相手の家族に関心がないと言うか、「自分に火の粉がかからないなら別に」って思う方が多いみたいですね。

※ここで言う火の粉とは、旦那が嫁の家族の世話(病院の送り迎えをするとか)をすることを指します。

この方は長年婚活をしていたそうですが、家族を背負うか葛藤していた時は難航していたのに、「私が背負う!彼には迷惑かけない!」と決めてから急激に変わったそうです。

私が面倒見ていくしかない。それでいい。と覚悟決めたことがスタートだったんですね。


結婚を考える際に男性側が気にしそうな部分

ちなみに、結婚を考える際に男性側が気にしやすいのは国籍と借金で、障害や病気はあんまり気にしない人が多いという話も聞きました。

・国籍→本人というよりも両親が気にしがち。
でも嫁に来るんなら別に、という考えもあるらしい。

・借金→これも気になるのは「自分に火の粉がかかるか?」という部分。

自己破産で何とかなるなら大丈夫だけど、土地関係や相続に関わる問題(ややこしくてどうにもならない場合)や、親が会社経営してて従業員がいる場合は畳むのが難しいので跡取りに……とかは懸念事項になるらしい。

(もちろんこれらは一例であって、気にしなかったり、逆に何とかしちゃう人も世の中にはいると思いますが……。)

問題のある家族を背負いながら婚活をする女性は、参考になるかもしれません。

とは言っても、何でもかんでも一人で背負い込むのではなく、自分の生活を大事にしながら、できる範囲で家族の支援をすることが基本です。

基本的には自分が支援するんだけど、パートナーに相談したり、行政やNPOなど外部の力を借りたり、「これは出来るけど、それは無理」みたく線引きを意識することも必要ですね。

「ちなみに子どもが出来たらどうなるんだろ?」と思って根本先生に聞いてみたところ、子どもは別次元の話だそうです。

どれだけ事前に計画していたとしても、子どもが生まれたら世界が変わる(変わらざるを得ない)ので、結果的におじゃんになると。

確かに今考えてもしょうがないことだけど、世界が変わるほどの経験ってどんなもんなんでしょうね。怖いけど気になる。


本日のおさらい

セッションの終盤に本日のまとめがあったのでつらつらと書きますが、

・「親もひっくるめて生きていく。でも、全部面倒を見るわけじゃない。」を前提に、背負う覚悟を決める。

・両親と自分をセットで考える。「癒着と言われようが現実的にそうするしか無い。私が面倒を見る。」と決める。

・プランもあんまり考えず、まずは面倒見まーす!と決める。
すると自分の発言権が増えるし、親も前よりは言うことを聞くようになる。

・そして、背負う前提で生活面や仕事に目を向けたら結果的に自立していく。

と、教えてもらいました。

ちなみに、覚悟を決めたら私の逃げ癖は変わるのか聞いてみたところ「一度覚悟決めてる分バージョンアップしてるので、逃げ癖についても変わるだろうけど、実際には現場(ここでは婚活市場?)に出て初めて分かる」とのことでした。

今の婚活の主流はアプリと相談所らしいですが、どちらも数こなすことが大事で、色んな人と会って決めよ!という至極真っ当なアドバイスを頂きました(笑)。

近年、毒親とか親ガチャ失敗とか家族がしんどいとか、家族を背負うことに対してネガティブな言葉が多く聞かれます。

私の場合は「親と無理にでも離れなきゃいけない!これが正しい自立だ!」という観念があったけど、別に背負ってもいいのか……と思ったら少し楽になりました。

しかし大事なのは「どちらの選択をしたら私らしいのか?」という視点で考えることだと思うので、私と同じような悩みを抱えている人がいたら、上記の質問を自身に問いかけてみて下さい。

親を背負おうが背負うまいが、自分の中で答えが出たら今よりぐっと楽になりますよ。

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Fuka
Fuka
心理カウンセラー。傾聴・共感をメインとしたカウンセリングを行います。

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