セッションレポ:親を背負う生き方ってのもあるよね、という話①

今回は、私がカウンセリングの師である根本先生のセッションを受けたときの話をご紹介します。

親やきょうだいを背負って生きいる人は世の中に数多くいると思いますが、背負うか離れるかの葛藤の最中にいる方も多いでしょう。

そんな方にとっては、今回の記事は参考になるかもしれません。

今回のカウンセリングの主訴

まず、今回のカウンセリングの主訴は
「お金もパートナーも欲しい!もっと豊かになりたい!!でも幸せになるチャンスが近づくと反抗したくなる」というものでした。

以前の記事にも書きましたが、ロールプレイセッションで「豊かさの象徴」の役の人に近づけないとか、自分の体調を悪くしてでも幸せな雰囲気に包まれている空間から離れようとする「逃げ癖・避け癖」が私にはあります。

根本先生から「反抗したくなる気持ちはどこから出てきたものだと思う?」と聞かれて、パッと出てきたのは両親のことでした。

私の両親は2人とも障害を持っていまして、母は昔から聴覚障害で、父は5~6年前に事故で右足を失って身体障害者なんです。

で、父は古風な九州男児でして、昔から亭主関白な上に周囲で何かと問題を起こす人でもありました。

そうすると、親戚からあいつは駄目だとか、あの家庭はおかしいとか言われる一方で、お父さんを助けてあげてとかも言われちゃうんです。

逆に母方の親戚はお母さんを助けてあげてって言うし。

いや、あんたらが助けてくれよ!なんで小さな子どもに、そんな重いもん背負わせようとするんだよ!!

大の大人が揃いも揃って役立たずばっか!「同情するなら金をくれ」じゃなくて、「口を挟むなら手と金をくれ!じゃボケ!!」

と、子どもの私が言えるわけでもなく、当時は「何か嫌だなぁ~生きてるの辛いな~生まれてきて失敗したわぁ」としか思えませんでした。

あとは外出先で母が話しを聞き取れずトンチンカンな返答をして、店員や知らない人に笑われたりドン引かれたりすることもあって、恥ずかしさや怒りを感じる場面も多々ありました。

…なんてことをつらつらと話していたら、根本先生はポツリと一言。

「本音はどう?」

?何すか?

根本先生「パートナーに関して、本音はどう?」

……本音を言えばやっぱ「助けてもらいたい」ですよ。

セカチューのアレ(誰か助けてください!!!って叫ぶやつ)ですよ。

本音で話せて安心できるなら誰でも・なんでも良い!!くらいの勢いですよ!

と言うと、先生は「そういう人もいると思うよ」と言いつつ、本日のメインテーマに入っていきました。


本日のメインテーマ:これから先、親を背負って生きていくのか、親から独立して生きていくのか

私の現状は、

・「親より先に幸せになってはいけない」という気持ちがある。

・親を助けることについて「実際にできるできないは置いといて、まずはやらなければ」という気持ちもある。

・明らかに無理なことはともかく、自分が頑張ればできることをやらないのは抵抗がある。

・結局放っておけない。

・親が私を助けてくれる部分もあるし、スパッと離れられない。

という感じなんですが、ここで大事なのが「これから先、親を背負って生きていくのか、親から独立して生きていくのか」を決めることなんだそうです。

私は最初、独立することを選びました。その方が正しい気がしたから。
いつまでも親元にいるのは癒着で良くない!と思ったからです。

でも、以前一人暮らしをしていた時は仕事+αで燃え尽きて実家戻ったから、また失敗したらどうしよ~という恐れもありました。

が、ここで根本先生に言われた一言が刺さりまして。

「大事なのはどっちが自分らしいか。独立が自分らしいのか?」と。

自分らしい?

何でそんな難しいこと言うの~~~??と思いつつも、自分らしいのは親を背負うことだと、すぐに答えは出ました。

物心ついたときからずっとやってきたことだし、全部面倒見るとかではなく、どう背負うかは自分で考えて線引していけば良いわけで。

弟はとっくに独立して遠いところにいるけど、私にそれができるかと言われると無理なわけで。

無理やり断ち切っても、罪悪感まみれになって結局しんどくなりそうだし。

障害者の親を引き受ける覚悟があるか、それを決める時期が来たようです。


なぜ覚悟を決めないといけないのか

根本先生からはこんな感じの話を聞きました↓

・親はこれから先、今より弱くなるし私も逃げたくなるかもしれない。
でも弟のようにやるのは無理ということで、今は気分が中途半端。

・独立も支えもしてない、という葛藤がしんどい。

・そして同じパターンがパートナーにも出る。
相手との距離が近づくと逃げたくなったり、癒着しないように心のブロックができる。

・でもパートナーシップ諦めたくないな~。という葛藤がある。

・あいまいなのは、自分が向き合うものから逃げてるから。はっきりさせろ!

・そこで出てくるのが「じぶんらしいのはどっち?」という考え方。
これが決まれば葛藤はなくなり、一気に成長する。

図解

『覚悟を決めると、やることは今までと変わらないんだけど、気持ちが変わることで成長(変化)する』

その一例を教えてもらったので、次回は家族を背負うことを決めた人がスピード婚した話を紹介します。

投稿者プロフィール

Fuka
Fuka
心理カウンセラー。傾聴・共感をメインとしたカウンセリングを行います。

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