最近めちゃくちゃムカつくことがあったので、今回はその怒りをネタに自分の掘り下げを行いました。

怒りの感情の取り扱いは本当に難しいですね。

（状況説明。本題は後半なので飛ばしても大丈夫です）

先日地方に行く用事ができたので、みどりの窓口で特急乗車券を買ったのですが、そこの駅員がホントーにひどい奴でして。

明らかにやる気のない態度、切符の金額を間違えたのに謝りもしない（最初めっちゃ高い金額を言われた）、こちらが希望を言う前に勝手に席を決める等、細かいところを挙げたらキリがないくらい嫌なヤツでした。

しかもその姿を実習生の札付けた後輩の前でやってるんですよ！！

先輩として恥ずかしくないのか？反面教師にしろってことか？嫌な教育方法だな

という感じで怒り心頭の私は「ちょっと…！（怒）」くらいのテンションで言ったら、流石に最後は確認して発券してましたが、なんかめちゃくちゃ不安になりました。

結局電話で問い合わせて金額は合ってることが分かって良かったのですが（ついでにあの駅員を説教するように責任者に言ってくれとお願いしたけど）、も～めっちゃくちゃ不安で嫌になりましたとも。

（こっから本題）
で、冷静になってから何がこんなに嫌でムカつくのかを振り返ってみることにしました。

①怒りという感情を出すことへの疲れと罪悪感
まあ単純に怒ると疲れるし。相手を攻撃する感じがして嫌だし。後味悪いし。

②「怒り」という強い感情を出さないと、相手に伝わらないのが嫌だ
冷静に丁寧に言うよりも「しっかり確認してよ！ちゃんとしてよ！」と怒りの感情をぶつけたほうが相手がすぐに態度を変える、という事実がショックだ。

少なくともあの駅員はこちらが語気を上げるまで態度を変えなかったしなぁ。舐められてたのかなー
（こっちが強気に出て始めてちゃんとやり始めるって何だよ。最初からしっかりやれって話だよ！！）

何だかなぁ。強気に出るって、動物が威嚇するみたいな感じで嫌なんだよなぁ。あと相手を押しつぶして自分の我を通すような感じがする。

でも強く言える部分を持っていないと生きていけないしなぁ。舐められたり損したりしちゃうしなぁ。

みんながお互いのことを思いやって丁寧に親切にし合える世界なんて、天国でもない限り無いんだろうけど、強気に出てバチバチやっていかなきゃ生きていけない世界も嫌だなぁ。

弱肉強食の世の中辛ぁ。

電話で確認したときに、オペレーターに「あの駅の駅員めっちゃひどいんですよ！」と文句を言わなきゃやってられない自分もしんどいし、謝られることで却って罪悪感が増すのもしんどい。

③理性と感情の大バトルに振り回される
気持ちの切り替えって難しいですよね。私はいつも振り回されています。

今回も窓口では、
感情「このクソ野郎に、あらん限りの罵声を浴びせてやりたい！」
理性「ここで怒鳴ると却って相手のミスが増えそうだぞ。そして私の社会生活において失うものがあるぞ。」

感情「ギェー危うく騙されるとこだった！こいつからは悪意しか感じないぜぇー！！私を陥れようとしている！！」
理性「前の客も戸惑ってたから、私だけにこの態度なわけではない。素でこうなんだろう。」

感情「こんな仕事で一体いくら給料もらってんだ？」「こんなヤツを放置してる上司もクソ」
理性「こいつもきっと安月給でコキ使われているんだろう。問い合わせやらクレームやらで接客に疲れてしまったのかもしれない。」

電話では、
感情「こんな手間取らせやがってもぉぉ！オペレーターに文句言ってやる！！怒りをぶつけてやる」
理性「八つ当たりはやめろ。事実を淡々と話さないと、伝わるものも伝わらないぞ。」

感情「やだぁぁぁぁ！！私騙されかけたもん！被害者やぞもっと騒がなやってられんわ！」
理性「事前に調べてたお陰で金額がおかしいことに気づけたんだから、自分を褒めてやれよ。」

感情「だって私、めちゃくちゃ可哀想やろ！？私が何をしたって言うんじゃ！びえええええおわああああ（号泣）」
理性「やれやれだぜ」

…というような脳内バトルが勃発し、私のキャパはあっという間にオーバーしてしまい、回復までにとても時間がかかるのです。

そして疲れ切ったあとで、ようやく自分の怒りの下にある一番強い感情に気付くのです。

今回はそれが「悲しみ」でした。

・情報が正しく伝わらないもどかしさや、不安な感情に振り回されたこと

・強気な態度に出ないと相手は態度を改めない（あるいは、その時の私にできるコミュニケーションがこれしかなかった）こと

・電話相手に文句を言って謝らせたことや、そうせずにはいられなかった自分に対して

・「怒り」の感情に振り回されていると感じる自分に対して

などなど。

うーん、怒るって難しい。いくら必要な感情とはいえ、あんまり怒りたくないなぁ。

たとえ理想主義者であったとしても、やっぱこの世が「みんながお互いのことを思いやって親切にし合える世界」にならないかって祈っちゃうよ。