ココロノマルシェ回答:「苦労しなければならない」という強迫的な思考が抜けません

開店休業中カウンセラーFuka、奇跡の3連続マルシェ回答。

昔から苦労することが美徳であるかのように言われますが、しなくていい苦労はしたくないですよね。

私はいつも「自分は甘えてばかりいる。もっと苦労したほうが良い」と心にムチ打つときに「私は修行とか戦いの中で成長する少年漫画の主人公タイプではない。追い詰められて覚醒とかいらんから!」と思い直して心を落ち着けています。

「苦労しなければならない」という強迫的な思考が抜けません  ビーさん

こんにちは。相談させて下さい。
仕事で「私は甘ったれなので、怒られなければならない」「苦難の中で成長しなければいけない」「苦労を積み重ねて鬱を発症したか、もしくは止むを得ない身体の病気の事情でなら退職しても良い」というよくわからない強迫的思考から逃れられずにおります。

怒られる事は怖いのですが、上司から怒られる事で自分の中の経験値が上がった様な錯覚を覚え、良しと感じてしまいます。仕事はかなり激務で、今はだいぶ緩和されましたが去年頃までは完璧主義の傾向が強く、自分の思い通りに仕事が進まないと想像の中で自傷行為をよく繰り返していました。

こうなった原因について色々考えていましたが、幼い頃にちょっとしたミスをして驚いてしまい失神した事、また学生時代は「優等生」で居続け、自傷行為をしながらも無理に中学受験をして失敗した事、張り切ってやってみた事が思った以上に報われなかったなど失敗に関するエピソードに強いトラウマを持っている気がします。

また母が父の事をだらしないと散々言い続けていた事なども影響していそうですが、自分を癒すために過去を振り返ろうともしんどくて何もできず状態でやる気も出ません。

仕事も休めないし、まず何から手をつけた方が良いでしょうか。

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こんにちは。既に他のカウンセラーから回答があったのでもう解決した可能性もありますが、私からもちょっと伝えさせて下さい。

最初にビーさんが「苦労しなければならない」という強迫的な思考から抜け出すために、まず何から手をつけた方が良いかを考えてみました。

今すぐできることとしては、言葉の置き換えや付け足しで強迫的な思考を緩めることでしょうか。

「私は甘ったれなので、怒られなければならないとは限らないと例外を作る
「苦難の中で成長しなければいけないと思っていたという時期が私にもありましたと過去形にしてみる

こんな感じで強迫的な思考に付け足してみるのはどうでしょうか?
イメージとしては、ビーさんを追い詰めてくる鬼軍曹のような思考にちょっと緩い(アホっぽい)要素を入れる感じです。

「絶対にこうでなくてはならない」という必須条件的な義務感から、「できればこうした方が良い」という努力義務のレベルに下げてあげると、ちょっと楽になれるんじゃないかなと思います。

あとは意識して仕事モードとプライベートモードを分けることでしょうか。
仕事中はずっと緊張状態が続いていると思うので、それを仕事以外の時間と場所でどう緩めるかが大事です。

もしビーさんに好きなことや熱中できるものがあったら、それをやるのが一番だと思いますが、なかったら自室のインテリアにこだわって居心地を良い空間にするのはどうでしょうか。

ビーさんにとって居心地の良い、安心していられる場所を作ることも、心を落ち着けるためには大切なことです。

ビーさんの心も身体もだいぶお疲れだと思うので、なるべく食事と寝具にはお金をかけて質の良いものをご自身に与えてあげてくださいね。

・・・と、ここまでつらつら書いてきましたが、ここからが本題です。

ここから先はビーさんの心とお時間に余裕のある時に読んでくださいね。

↓ ↓

 

あのですね。

ぜんっぜん大丈夫じゃあ無いんですよ。ビーさんは今、大ピンチなんですよ。

(いきなりこれ書いたら最後まで読んでくれないかも・・・)って思ったから最初にビーさんの聞きたいことに答えましたが!

私は!今すぐ!休めと!!言いたい!!
ビーさんは有給持ってますか?有給はこういう時に使って下さい。

無理なら親戚の法事とか身内に不幸があったとか嘘をついてでも休みをもぎ取って病院に行って下さい。

いくら今はだいぶ緩和されたとはいえ、去年頃までは激務で想像の中で自傷行為をよく繰り返していたんですよね?そして今も苦しいんですよね?

病院行ったり気が済むまで寝たり遊んだり好きなことしたりして下さい!

文中に「怒られる事は怖いのですが、上司から怒られる事で自分の中の経験値が上がった様な錯覚を覚え、良しと感じてしまいます。」とありますが、他に経験値が上がる方法はたくさんあるので、怖いと感じた自分の心を守ってあげてほしいです。


ちょっと私の話をさせて下さい。
私は幼少期から長いこと「良い子」をやってきて、大学卒業後は大きな会社に入って、激務で有名な部署に配属になりました。

そしてあっという間に鬱になって、1年半近く休職しました。
復帰しても1年経たずに再発して、結局退職することにしました。
すごい無力感や挫折感に襲われました。

私は鬱になって「やっと休むことを許された。」という気分になりました。

「鬱の症状が出ているならしょうがない。」って上司が許してくれる。
医者の診断書が出たんだから、社会的にも私は休むことを許されているんだって思いました。

今思うと、当時の私は嫌なものを嫌と言えず、辛いことを辛いと言ってはいけないものだと強く自分に禁止していました。

だって他のみんなも頑張ってるし。
周りの人は出来てるし。
辛いのは自分だけじゃないし。などなど・・・。

でも身体は「嫌だ辛い助けてくれ」って本音を訴えてきます。

ビーさんと私の状況も考え方も勿論違いますが、ちょっと似ている部分があるかなと思って書かせてもらいました。

それとですね、「苦労を積み重ねて鬱を発症したか、もしくは止むを得ない身体の病気の事情でなら退職しても良い」という条件を、今ビーさんは満たそうとしているんじゃないでしょうか?

もう充分苦労を積み重ねてきたんですよ。
ずっと「優等生」を続けてきて、今も大変な思いをしながら仕事をし続けて。

経験値貯まりまくってますよ。
レベル上がりまくってますって。

今の職場や仕事でなくても、もっと楽に幸せになれる道はあります。
でも今はそれが見えなかったり信じられなかったりするだけです。

休んで、身体を温めて、美味しくご飯を食べられるようになれば自然と元気が出てきます。
そしたら強迫的な思考の言うことも変わってくるかもしれません。

ビーさんの心や身体が完全に壊れてからじゃ遅いです。
想像の中での自傷行為が本当の自傷行為になる前に、止むを得ない身体の病気になる前に、少しでも仕事から離れる時間を作って下さい。

…仕事が休めないと言っているのに休め!!と回答しちゃってすいません。

でも「休むのも仕事のうち」って言葉もあるし、ビーさんのこの先の長~い人生を考えたら、ここらでちょっとインターバルを挟むのも良いんじゃないでしょうか。


今回は触れませんでしたが、ご自身の過去を癒すために家族関係や幼少期のことを振り返りたくなったら、またカウンセラーに頼ってくださいね。

ビーさんが良い一日を過ごせますように。

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Fuka
Fuka
心理カウンセラー。傾聴・共感をメインとしたカウンセリングを行います。

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