ホテルラウンジ検索から婚活時代を思い出した話

モニターさんとの対面セッションの場所を探すため、都内のホテルラウンジを検索していたら、ふと婚活していた時のことを思い出した。


父が自業自得の事故を起こし生死の境をさまよって、母がせっかく上手くいきかけていた企業面接をふいにした時、私は「この両親はもう駄目だ」と思って、弁護士に「法的に親子の縁を切ることはできないのか」と聞いた。

弁護士からの答えはNoで、引っ越すとか電話番号を変える等の方法で物理的に離れるしかないと言われて落ち込んだ。
「私は両親との縁を物理的に切って、一人で生きていけるのだろうか」と、一人自問自答した。

当時はまだ仕事をしていたものの、精神的にかなり不安定な状態だったので、いざという時に頼れる存在がいないことに強い不安を覚えた。

誰でもいいから助けてくれ!という思いで婚活を始めた。自分を支えてくれる存在が欲しかった。
相談所の人は「あなたならすぐに結婚できるわよ!」と言ったが、現実はそんなに甘くなかった。

結構な頻度で男性と会っていたが、どの人とも幸せな家庭生活が想像できなかった。

学歴を自慢する男には、「どうせ親の金で良い学校に通わせてもらったんだろ」と思うし、
会社を自慢をする男には、「私が新卒で入った会社の方がでかいわボケ」と思うし、
家族の話をやたらとする男には、「お前いくつだ、いい加減親離れしろよグズ」と思った。

父と正反対のタイプの、優しくて話を聞いてくれて、まず暴力なんて振るわなさそうな人と会っても、今度は「つまんねぇな」としか思えず、結局半年もしないうちに婚活自体をやめてしまった。

私はあの頃とは何か変わったんだろうか。あんまり変わっていない気がする。

男がいようがいまいが、幸せに生きていきたい。

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Fuka
Fuka
心理カウンセラー。傾聴・共感をメインとしたカウンセリングを行います。

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