私が女性性を封印したワケ

さて、今回はなかなか刺激的な内容だと思いますので、心にゆとりのある時に読むことをお勧めします。

このブログに以前からお付き合いいただいている方は、Fuka家が結構ファンキーな両親で構成されていることをご存知だと思います。

今回は母の中にある女の部分を見てしまい、思春期真っ只中の私の心に衝撃を与えた話をば。

あれは私が中2、弟が小6の時のこと。

当時の父は気に入らないことがあると、怒鳴るは殴るわで家の中は酷い状態でした。

ある日、弟が反抗的な態度を取ったとかで父がいつにも増して弟をボコボコにしたので、母はこのままでは弟が死んでしまう!と警察に通報し、母・弟・私は警察に保護されました。

その後警察からシェルター(母子保護施設)に移動し、2週間ほど過ごしたのですが、その時は父と別れ、母子3人で何とかやって行こうという話になっていました。

当時転校先の中学に馴染めず、嫌がらせを受けていた私は違う学校でやり直したいと思っていたので、母の頼りない性格に不安はあったものの、離婚に賛成でした。

母は不動産屋で物件の間取り図を貰ったり、母(私にとっては祖母)に新生活のためのお金を借りると話していたので、これはもう別れるなと思っていました。

しかし、その後互いの親族を交えて両親が話し合いをしたら、母はあっさり離婚を撤回し私と弟は元の学校に戻ることになりました。

もちろん私は納得がいきません。2週間も学校に行ってなかったら勉強について行けないし、クラスメイトからあいつ不登校だったんじゃねーの?なんて思われるのも嫌です。

私は母に詰め寄りました。酷い、自分勝手だ、シェルターに居た時の発言は嘘だったのか?などなど、とにかく文句を言いまくりました。

母は聴覚障害者であり「補聴器を付けていても聞き取れないことが多いので、子ども2人を養うほど稼げる自信がない」と言っていました。

が、それは建前。母は泣きながら本音を話しました。

「だって私、まだあの人のこと愛してるんだもの!!」

ひ、ひぇ〜〜〜!!!

私はこの発言にゾッとしました。もの凄い嫌悪感がありました。

こいつ、母ではなく女の自分を選ぶのか!と。

目の前で子どもが死にそうなくらい殴られたり風呂の水に頭突っ込まれたりしてパニックになって警察呼んだのに。

シェルターであんなに新生活についてあれこれ語ってたのに。

何だか騙されたような、裏切られたような気持ちになりました。

そんなにメロドラマみたいなことやりたいなら、子どもなんか産まずに父と浮気相手の女(別件ですが、これで前に揉めたのです)と三角関係でウワーキャーとやっていれば良かったのに。

そして私は自分が怖くなりました。私もこの人の血を引いてるんだよな……私も母のようになってしまったらどうしよう……と。

とまあ、こんな感じで私は女性性を封印しようとしたわけであります。抑圧と言った方がいいかな。

今はあの時はしょうがなかったのかなと思う部分もあるのですが、母の中の女を見て感じた嫌悪感はまだ後を引いていて、ここは時間をかけて浄化していくしかないかなーと思っています。

私は私、母は母。いつものアファメーションですね。上手く心の整理が付くと良いのですが。

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Fuka
Fuka
心理カウンセラー。傾聴・共感をメインとしたカウンセリングを行います。

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